明治時代に建てられた京都市上京区・西陣にある機織り町屋の、宿泊施設へのリニューアルを株式会社SECAIが手がけました。

西陣織りで知られる西陣地区は、職人たちに「染物が良く染まる」と重宝がられた「染殿井」など、古くから名水に恵まれた土地です。
KOU西陣の町屋の中にも井戸があり、織物と水をテーマにリノベーションしました。
かつて使われていた井戸は、その当時の息吹が感じられるよう、安全に上からのぞき込むことができる館内装飾の一部として活かしました。
ロゴマークは、西陣織の縦糸・横糸と水をイメージして開発し、館内の壁面には、水紋のスプレーアートや西陣織のパネルを配し、かつて西陣織り工場であったこの場所ならではのアイデンティティを現代の宿泊施設の中に溶け込ませました。
西陣は、長期滞在をしながら街歩きをするのが楽しいエリアでもあることから、足の疲れを癒す足湯施設も館内に設けました。

足もとから、かつて使用されていた井戸をのぞき込むことができます。

水紋をイメージした壁面アートが西陣の息吹を伝えます。